■作品の概要
マガジンに掲載されている、原作:七三太朗先生、漫画:川三番地先生の漫画です。
風光ると同じコンビだと思います。
この漫画が野球漫画として一風違うのが、完成された超高校級の能力は問題ないのですが、精神性に問題があるため
そちらの改善を重きにおいている所です。
これがコンセプトだと思っていたのですが、後半になると、とにかく、魔球が大量に出てきます。
打たれたら、次の魔球。また、その魔球が打たれたら、次の魔球といったものです。
しかし、この漫画の特殊なところは、理論的な野球論も出てくるのです。
■あらすじ
久里武志は、野球の能力は高いですが、俗にいう不良と呼ばれるもので、あらゆる、野球部のセレクションに落ちてきました。
そんな中、最後の砦である、「夢の島高校」のセレクションを受け、そこの監督である工藤の目に止まり
無事に野球部に入ることが出来ました。
しかし、精神的な粗暴は抜けきらないため、工藤監督は、精神的な訓練をしつつ、久里に、メジャーという目標を持たせます。
そんな久里という素晴らしい逸材で、かつ爆弾を持った夢の島高校が、夏の甲子園を目指し大会に参加します。
■見所
序盤の見所は、底のない久里が、結局本気を出すと、相手を圧倒するすっきり出来る所が見所だと思いました。
最初は手を抜いており、打たれるのですが、結局、最後は本気の片鱗を見せた久里に、自信満々に夢の島を馬鹿にしていた敵側が
圧倒されるという展開です。
チームメイトは、爆弾だが、超高校級な能力を持った久里に頼らずを得ない状態で、彼らの業務が、彼の暴走を止めることというのも一風変わってて
面白かったです。
下記より、ネタバレも入るため、注意
■個人的な評点
少年週刊マガジン時代は面白かったと思います。
この漫画は、少年週刊マガジンから、マガジンSPECIALに移ったのですが、そこからは、面白くないわけではないですが、勢いが落ちます。
見所に書いたように、頭一つ抜けている久里が、精神性を突かれることがあっても、それを克服し、野球能力としては
相手を圧倒していったのが面白かったのです。要するに、この漫画のテーマは、超高校級球児の不良が野球をやることだと思うのです。
しかし、マガジンSPECIALに移ってからは、それが無くなってきました。
相手側が、久里以上の存在になってしまったため、単純な超人野球漫画に過ぎなくなってきました。
要するに、単純に野球で勝つか負けるかを争うことになり、久里が不良である意味合いもそれほど無くなってしまってきてます。
後、野球能力がインフレしすぎです。高校球児というよりも、能力はメジャーの選手以上ですね。
160km超えの球がポンポンホームランになります。甲子園の準決勝であの乱打戦はレベルが高いのか低いのか分からなくなってきますね。
個人的には、対戦相手のエースとして、神戸翼成の生田はまだ良いのですが、私徳館のエース名倉で危険な臭いがし、
首里城のエースのきらりで完全に壊れましたね。
■疑問点
甲子園での投手久里の防御率どうなってんですか。。。
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