
「ゴタ消し」はスーパージャンプで掲載されていた、大沢俊太郎先生の作品です。
ドラマにもなってるので、失敗とは言えない漫画なのですが。
裏社会では名の通った、交渉人、白虎こと、「白井虎次郎」の話になります。
白虎は裏社会の住人と言っても無法者ではありません。基本的には、法律を守り、弱者を守っていく正義の味方です。
ただ、金を持ってる人間には、法外な報酬を取っていることからブラックジャック的な要素がある様に思えます。
後半こそ、長編も増えましたが、基本的には一話完結ものです。
他の裏社会の漫画とは違い、腕っ節も弱く、何かしらの能力を持っていないのですが、心理学者顔負けの心理対決で敵を成敗していきます。
ただ、残念ながら、ストーリーも完結できていないこと、作者の方の無念の言葉があることから、この漫画は打ち切りになってしまったのです。
確かに、前半は面白いですが、後半は、展開に飽きてくるのか、あまり面白くないです。
「ゴタ消し」は、漫画として、これは、異質かもしれませんが、基本的には、メインキャラクターは、白虎と昔の知り合いの警官と、同業の桜 彩乃位しかいません。
印象に強いゲストキャラクターや宿命の敵こそいますが、サブキャラクターなどの見せ場もなく、白虎vs敵しかないのです。
敵にザジという人間がいますが、彼の魅力がいまいちだったのも、この漫画の欠点だった気がします。
悪ぶる時もありますが、真っ白すぎる善人です。
この漫画のストーリーの主軸となるのが、捕らえられた彼の妻子をどう取り返すかという話ですが、彼は腐ることなく、復讐することでもなく、ただ、取り返すためだけに動いてます。
これがちょっと、白虎の魅力が弱いところかもしれません。言い方悪ければ、ただの善人なのです。
後半になると、更に、それは強くなっていきます。
汚い部分が無くて、リアリティが無く、共感できにくいんですよね。
後、普段のダメなシーンを出して、カッコの良い時とのギャップが欲しかったですね。
本来の構想では違うのでしょうが、打ち切りにあってしまったことから、この漫画の主軸になったストーリーです。
このストーリーは、作者の方がずっと温めていたものですが、テコ入れのために、予定よりも早く出してしまった様です。
その背景から、このストーリーは面白いです。
マスコミの被害者による復讐劇(ネタバレのため反転)が、このストーリーの結末ですが、あらゆるミスリードが散りばめられている為、大抵が騙されると思います。
詳しい内容は、漫画を読まれた方が良いと思います。
夫がマスコミに殺されてしまい復讐に狂った(ネタバレで反転)チップの言葉に、
もし、白虎の囚われている妻「深雪」が殺されていたらどうすると問われて
「深雪が悲しまないように清く生きたい」
は言い方が悪ければ、ありきたりではありますが、二人の状況を考えると、感動します。
残念ながら、「ゴタ消し」は打ち切りされたと明確に作者の方が言われてます。
ドラマにもなったため、失敗とは言いづらいのかもしれませんが
個人的には、こういった漫画では決め台詞が無かった気がします。
嘘喰いは「あんた、嘘つきだね」、怨み屋本舗だと「人を呪わば穴二つ」等の様々な印象的な決め台詞がありますが
それが冴えなかった気がします。
後、敵のザジが物理的に距離が遠すぎた気がします。
騙し合いという意味では似ている、嘘喰い、カイジなどがありますが、彼らの敵は国内にいるのです。
ザジは外国似るため、基本、敵組織が、主人公と絡むことが出来ないんですよね。。。
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