医龍【ラスト】
ビッグコミックスペリオール

医龍【ラスト】

登録日:2015/01/02
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医龍
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最終回
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リアルな描写が多い医療マンガです。

レビューの内容


 


医龍の概要はコチラ  


加藤、霧島、国立、三者の教授選の選挙戦も終盤になり 最後の選挙アピールに、野口教授の手術を国立が行うことになります。   国立は、麻酔のバウマンのトラブルにより、手術を失敗してしまいます。


 


それの代理に、朝田を中心とした、バチスタチームが手術を引き継ぎます。 野口の手術は一応の成功を見ましたが、今度は、国立の息子が、父親の手術失敗に動揺し 自殺を図ってしまいます。


それを救うために、朝田は下で国立の息子を受け止めますが、その衝撃で心臓に重症をおってしまい、 その執刀医として、研修員の伊集院を指名します。  加藤と霧島のフォローの元、異例の研修医が執刀します。


ここでは、伊集院の成長とともに、朝田を始めとした、外科医達の、普通の人とは違った、狂気じみた「人を切りたい」という感情が描写されます。(あくまで、快楽ではなく、救助の一環ではあるのですが)



手術は成功し、すぐに選挙が開始されますが、国立は、野口の手術失敗と、息子の手術に対し、親としての感情で動いてしまい、他の患者を無視してしまう行動をしてしまいます。


そのせいもあり、彼は医局員達による、予備選で、落選してしまいます。


加藤と霧島で、教授たちによる、決選投票を行うことになります。


 


三者で唯一、弱者を守ることを掲げていた霧島は、教授という職に就く、強者による票を取ることが難しく、窮地に立たされます。 個人的には、一番キャラクターが変わったのが、彼のように思い、野口とは間逆なタイプですが、好きなキャラクターです。


結局、霧島は、この窮地を挽回することが出来ず、野口を始めとした教授に、総スカンを食らった状態で、0票という、惨敗を喫します。 これにより、加藤が教授となります。   朝田にも助けられない患者がいたり、加藤も改革に対して、大人な進め方をしているところと言い、現実性の高い漫画だったように思えます。


 




最後に、朝田は、伊集院の手術により、後遺症が残った節を描写されながら、また、世界へと旅立っていきます。 この生涯が残ったことの描写の際の、鬼頭の対応は予想と反したもので、能力が無くなっても、友人として、自分の元にいてほしいという内容でした。


個人的には、最終話は良いものだったと思います。 最後に朝田と伊集院の会話で終わるのも良いと思いました。 性格や技術は大きく違うが、根本的な考えは同じで、一番朝田を理解しているのが、伊集院であったような形で、この漫画は終わります。     

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