■概要
徳弘正也先生の作品です。
主人公のターちゃんが仲間たちとともに、あらゆる悪たちに向かっていく漫画です。
キン肉マンと同じで、元々はターザンのパロディギャグ漫画でしたが、テコ入れで、格闘漫画へと変身しました。
原作が好きな私ですが、ターちゃんは、アニメ版の方をお勧めします。
■アニメ版と原作
ターちゃんにおいて、アニメ版をオススメする理由は数点あります。
1.漫画版は絵が特徴的
アニメも特徴的ではあるのですが、原作は更に特徴的です。
特に、序盤のターちゃんは、時代もあり、今の漫画と比較すると、少し見づらいです。
2.少年誌にしては規制が甘い
少年誌とは思えない、下ネタが多々あります。
これは、アニメ版も同じで、現代では、放送できないなというのも多々あります。
少年誌の漫画と思い読むと、少し驚きがあるでしょう。
かつ、描写が結構グロテスクなところがあります。
アニメ版では、そのグロテスクな部分は変更されてます。
3.原作は悲しい終わりが多い
原作版はシリーズごとの結末が悲しいです。
その理由は見解(ネタバレ)で書かせていただきますが、物語上、仕方ないとはいえ、何だか、心が暗くなります。
それに反して、アニメは、物語を壊さない程度に、ハッピーエンドにしてくれてます。
こちらは、心が明るくなります。
4.ターちゃんがカッコいい
もちろん、原作でもカッコいいです!
ただ、アニメは更に卓越した精神性を持っているように思えます。
これほど、心の綺麗なジャンプ主人公も珍しいと思えるほどです。
声優さんのちからも大きいです。
初めは棒読みのような気がして、違和感があったのですが、次第に、ターちゃんの優しさと、誠実性を感じる適役に思えてきました。
ナイスペドロのシーンは感動しました。
5.ジェーンが凄く良妻
漫画版と違い、ギャグパートが少ないため、ジェーンが凄く良妻に見えてきます。
ただ、ギャグパートもあるので、そのギャップが、より、ジェーンを魅力的にしてますね。
しかし、漫画とは違い、痩せた美人版のジェーンは復活しませんでしたね(笑
ただ、何故、体重が増えると、身長まで変わるのか。。。
■ターちゃんの性質
漫画、アニメとどちらにもいえますが、この漫画は、脇役の、ジェーン、ペドロ、梁師範も味を出してますが、基本はターちゃんがあってこその漫画ですね。
ジャンプは、心技体が揃っていない主人公が多いですが、ターちゃんは全て揃っているように思えます。
劇中殆どの敵を上回っている体力を持ち、一度見れば技を覚え、敵すらも許す心を持ってます。
この漫画は格闘漫画ですが、終盤に差し掛かるまでターちゃんに叶う敵が居ないため、
どう、彼の力を出させるかになります。
■見解(ネタバレあり)
とても、メッセージ性の高い漫画です。
狂四郎を始めとした、他の徳弘正也先生の作品に共通することですが、権力を嫌い、文明を否定します。
ただ、どちらも、様々な人が、多少思っていることなので、そこまで拒絶反応が出ることはないでしょう。
ターちゃんが面白いところは、MAXが関わる、中盤のシリーズだと思います。
特にこのシリーズは特徴的で、強い悪党は一人も居ません。
強者はずる賢い悪党に騙されたり、やむを得ない事情で、ターちゃんたちに立ちふさがります。
要するにターちゃん達が挑む強敵は、悪党たちの被害者なのです。
それが、悲しい結末を生みます。
全てにおいて良い作品ですが、個人的には、アメリカ編がピークで、後は、ゆるやかに落ちていくように思えます。
言い方は悪いですが、アメリカ編で大きく転換したのですが、クローン編までは、少しパターン化してしまってる所があるのかもしれません。
ただ、間違いなく、全てが良作です。
ターちゃんの正体は結局不明でしたね。
ただ、ルシュ王国編ではわざとかもしれませんが、アメリカ編では、当初は、本当に彼の家族という設定だった気がしますね。(ターちゃんがコーガンの家族という証拠をひっくり返すのが、あまりにも強引なため)
正体が分かる=終わりになる。でしょうから、人気が上がったため、急遽やめたのかもしれませんね。
できれば両方、片方といえば、アニメ版を見ることをお勧めします。
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