■概要
倉科遼先生(原作)、井上紀良先生(作画)による漫画作品です。
倉科先生では、女帝が有名ですが、そっちは、そこまで見たこと無いのですが、この夜王は、夜系の漫画としては
熱いストーリーだと思ってます。
ヤクザも関わるときもあるのですが、夜系の漫画としては、関わりは薄いかなと感じました。
■的場遼介
北海道・札幌出身で3月30日生まれの22歳の青年です。
ホストらしく無い、優しい人柄が彼の特徴です。
その反面で、彼の存在が、ホスト漫画として、特色を出し、リアルさを無くしている気もします。
正直、彼のような優しく、お金を使わせない人間が、ホストのNO1になれるものかと感じてきます。
その証拠といえるかわかりませんが、彼の売上勝負の際の勝因は、いまいち説得力がないです。
このあたりは、「サラリーマン金太郎」に近いところがあるのですが
ご都合主義なのです。
遼介が優しくした女性が、お金持ちか、ネットワークが広いうというパターンが殆どと言うか、ほぼ全てです。
全て計算で行っていたら、それは、凄いホストかもしれないですが、涼介のキャラクターから、偶然以外の何物でもないと思います。
ただ、確実に、ホスト漫画で人気が出た理由は、彼の人格以外にないでしょうね。

■夜王とは
夜王とは何だったのか?
明確にはわからなかったように思えます。
夜を管理する人間だということと、愛夢の父親だということくらいしか、分かりません。
ヤクザではないと思います。
遼介が継ぐことを勧められたことから、悪い存在ではないのでしょう。
ただ、遼介は、最後は、その申し出を断りましたが。。。

■見解(ネタバレあり)
夜王は、ストーリーとしては、終始、遼介がホストクラブに来たお客さんを救うことがメインになります。
ある意味で、ホストとして、原点な姿なのかもしれません。
それと、絵は劇画調のため、少し癖があります。
絵を描いてる井上さん先生は、絵は上手なのですが、キャラクターの表情が若干乏しいように思えました。
ただ、夜王では、長期にわたる、読者に恐怖を与えてくる、強大なライバルが居ませんでしたね。
恐らく、聖也がそれに値するのかもしれませんが、彼は、最初の対決で、遼介に破れ(これ、個人的には、聖也が破れたと思えないんですけど。。。)、改心してしまっており
遼介と違い、厳しさこそありますが、根本としては、彼と同じ考えの人間です。
聖也が最後に現れますが、強大な敵が来たというよりも、味方が来たと思えてしまうほどでした。
ただ、ホスト関連の漫画で、トップレベルの漫画であることは間違いありません。
夜系の漫画は、どうしても、ヤクザが関わってしまい、新宿スワンのように、そちらが、メインになってしまうことが多いですが(それも、また面白いのが事実ですけど)
夜王では、あくまで、ホスト対決がメインで、ヤクザはおまけになってましたね。
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