レビューの内容
弘兼憲史のサラリーマン時代がモデルになっているため、当初はリアルに 書かれているかと思います。
私自身が誤解を持っていることと、当初は島耕作の人物像が違ったため、間違いがあると思いますが 彼は凡人ではなく、エリートサラリーマンです。
そもそもが、初芝のモデルが松下電器なので、普通の人から言えば、当初からエリートなのですが。 当初の島耕作は、普通を絵に描いたような人間でした。 家族持ちで、小遣い制で、風俗にも行き、長い物に巻かれる。そんな普通の人間でした。
それが途中からは、イケメンで、離婚もした上場企業の社員だからお金もある、弱き者を助け、不正をする強い人間には 反発する正義感の強さを持ち、かつ、風俗的な店に行っても、何もしない潔癖な人間になります。
しかも、仕事をすれば抜群の結果を出す。 要はサラリーマンの有りたい理想的な自分像になっていきます。
たまに島耕作は鼻につくという方もいますが、分からない意見ではありません。 ただ、出世の要因となったのは、能力よりも、顔や偶然が大きいので、 島耕作が後半に言う「運で出世した」みたいなセリフは、謙遜でもなく、事実だとも言えます。 まあ、本当にトップになる人間は、運の要素が大きいと思うので、ある意味リアルかなとも思います。