レビューの内容
「佐藤秀峰」氏による医療系の漫画です。
大名作、手塚治虫氏の「ブラックジャック」とは無関係です。
著作権に抵触しないのかと心配になりますが、虫プロが快く承認しているようです。
これは、虫プロの度量の大きさを感じますね。
親旧の二部構成です。
新は「泌尿器科」一つのみで、旧は様々な科をめぐります。
前述の「ブラックジャック」や「医龍」のような、スーパードクターが主人公ではなく
主役の「斉藤 英二郎」は技術としては普通の研修医です。
彼の特徴は、技術ではなく、その思想です。
悪く言えば、大人になりきれない人間、よく言えば、正義感が強いでしょうか。
(担当医のいうこと聞かずに患者に告知しようとする斉藤さん)
それが、大人の世界で対立を生み、一部の理解者を除き、斉藤は孤立していきます。
個人的には、ガン病棟編が面白かったです。
ブラックジャックによろしくは、後半に行くにつれて、全てが変わっていきます。
・絵柄が変わっていく(申し訳ないのですが、後半の絵は好きではないです。
・斉藤の性格が純粋無垢から、自分よがりの正義感になっていく
・話の雰囲気が常に暗くなっていく(キャラクターの笑顔が殆ど無い
(前半の斉藤さん)
(後半の斉藤さん)
ガン病棟あたりが一番バランスが取れていたように思えます。