レビューの内容
小学校を舞台にした怪談物の話です。
当時は、小学生であった僕には、「テケテケ」や「A」とかが怖かったですね。
要は、噂になっている物を題材にするから怖かったのです。
今、スピンオフ作品の「霊媒師いずな (グランドジャンプ)」が連載されてますが、こちらでは、ネットで有名になった話なども題材にしていて
さすがだなと思います。
ぬーべーの主人公、「鵺野鳴介」は、霊能教師です。
教え子たちが霊や妖怪に襲われている際には、その霊能力と
必殺の鬼の手を使って、助けます。
また、霊だけではなく、妖怪の怖い話も存在してますが
何故か、こちらも霊能力で解決してます。
生徒が襲われ、ぬ~べ~が現れ、鬼の手で助ける。
それの繰り返しではあるのですが、霊や妖怪の力、そして、その対処法が多岐にわたるため、飽きません。
しかし、次第に展開が変わってきます。
嫌いではないのですが、残念というか、少年ジャンプならではといいますが
次第に、妖怪とのバトル漫画になってきてしまいます。
子供ながらにワクワクもしましたが、何か違う感もありましたね。
その展開も嫌いではなかったのですが、ぬーべーの良さはそういったものではなく、
学校という、メインターゲットである、「小学生」が普段生活する場所で起こる、恐ろしい出来事の紹介。
これこそが、ぬーべーの魅力にも思えます。
ぬーべーのもう一つの魅力としては、主人公が完璧なヒーローではないことです。
普段はパチンコ好きで(趣味がパチンコとあるくらい)、そのせいか、お金の管理ができていなく
常に貧乏。
精神的に弱っていれば、やってはいけない方法で、死者を生き返らせてしまったり、
助けた生徒から、感謝の言葉が無くムッとしていることもあります。(これはある試験によって見せられた幻ですが)
ぬーべーみたいな漫画、特にバトル以外の部分は
大人になってからも楽しめるものだと思います。