レビューの内容
作者はドラゴン桜でも有名な「三田紀房」さんです。
樫野高校の野球部員、主人公「七嶋裕之」が、
上記高校を応援している「トクさん」から、1千万をもらって、それを使って
甲子園に行くまでのプロセスを描いた作品です。
同作者の東大の行き方の「ドラゴン桜」の甲子園版と行ってもよいでしょう。
どうやって、トレーニングするかもやってますが、どちらかというと、どういう意識で日々を過ごし、試合したほうが良いかという
意識改革の方を重視しているように思えます。
甲子園に行く方法も面白いですが、単純な野球漫画としても良い出来だと思います。
野球漫画のチームワークで乗り切ったり、努力で乗り切るというよりも
知略で戦う感じが、一風変わっており新鮮です。
また、難問が、どちらかというと、相手チームではなく、自チームの人間であるのも特徴的です。
ただ、読み物としては面白いのですが、これを読んでも、甲子園には行けないでしょうね。
一番の理由としては、七島が凡才ではなく、天才であるところですね。
良いトレーニングもあるのかもしれませんが、彼に才能があることも勝ち進める理由でしょう。
ある意味で、一流になるには、適切な努力に加え、才能も必要であるという意思表示なのかもしれませんが。