喧嘩屋対格闘家 喧嘩稼業
週刊ヤングマガジン

喧嘩屋対格闘家 喧嘩稼業

登録日:2016/05/10
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喧嘩稼業
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喧嘩稼業は、木多康昭先生が描いている喧嘩商売の次のシリーズです。 木田先生は悪ふざけの多い漫画家さんですが、この喧嘩稼業はとてもシリアスな展開が続きます。 ふざけている作風に反して、こういったシリアス展開において、よく研究されているようにも思えます。

ただ、喧嘩稼業は、喧嘩商売に比べて、画力は上がったようにも思えますが、反面癖が強くなってます。 哭きの竜とか、伊藤潤二先生の絵に少し似てる気もします。

    目次

  • bookmark茂野吾郎
  • bookmark■話の構成
  • bookmark■見解

レビューの内容

content_copy茂野吾郎


茂野吾郎の成長物語ですね。 野球能力も凄い成長しますが、人間的にも成長していきます。 メジャーに挑むまでは未熟な所が多々ありますが、メジャー編以降は反対に、人格的に優れたところを見せます。


一番ひどいのが、やはり、高校進学時の友人の佐藤寿也に対する仕打ちでしょうか? 実家にお金が無く、特待生で海堂高校にはいろうとした寿也に、三船高校で海堂を倒そうと、スカウトを断るように言いながら、すぐに、海堂に入る方向に転換したところでしょうか? おかげで、寿也は特待生ではなく、海堂に進学することになり、実家は大変な思いをすることになります。


野球の能力は相当のもので、160kmを超える速球をバンバン投げ、速度の落ちないフォークを使います。 サイヤングを何度も取ったりと、日本人としてはとんでもない成績をメジャーで残します。 打者としても優秀で、二刀流をしても行けるんじゃないのかという能力です。


 



content_copy■話の構成


最初は、吾郎が幼少期時代で、父親である本田茂治の復活劇から始まります。 投手として肩を壊してしまった茂治が、とんでもない打者になって、プロに復帰します。(代打ホームラン打ち過ぎです) しかし、大投手である「ジョー・ギブソン」のデッドボールを受け、茂治は亡くなってしまいます。 吾郎は茂治の婚約者である、桃子に引き取られ、幼少期は終わります。


 



 


少年期は、少年野球の話になります。 ここで、キャッチャーの小森と、後のパートナーになる、清水薫と出会います。 少年期になり、吾郎は凄く生意気な性格になり、目つきも悪くなります(笑


少年期から、高校までは少しパターン化してるところがあるかもしれません。 以前の友人が現れる→凄く嫌なやつになっている→試合中に改心 みたいな感じです。特に、キャッチャーの相棒である「佐藤寿也」がひどいです。 後、大抵、吾郎が怪我をします。 吾郎の入った弱小校が強豪校を倒して、優勝できずに終わるというのも、この頃のパターンです。 小学校編での大きな出来事は、本来敵であるギブソンと分かり合えたことでしょうか。いつか、メジャーでと約束します。


少年期編では、見事にそのパターンで、最終的に吾郎は右肩を壊し、三船リトルは敗退します。 この時に、母親の桃子は本田の友人のプロ野球選手の「茂野」と再婚します。 この時、いつも弄れている吾郎が子供っぽい反応を見せます。


中学編は吾郎の左投手としての復帰、寿也との再開。 そして、ジャイロボーラーで、圧倒的な投手としての能力を持つ眉村との出会いで、海堂高校に進むという話です。


次には、高校編になりますが、メジャーで一番面白いシリーズはここになるかと思います。 海堂高校に進学した吾郎たちは、試験生として、試験を受けに行きます。 吾郎、寿也、小森で、様々な試験を受け、小森を除き合格します。


合格した吾郎たちは、二軍として、過酷な訓練を受けることになります。 マニュアル野球に反している吾郎は、コーチたちに目の敵にされますが、彼の圧倒的な力を見せつけて、コーチも認めざるを得なくなります。


Major特有の、トレーニングでドンドン力をつけ、特待生達との試合で、特待生たちに勝利します。 次に、吾郎は一軍たちと試合をしますが、そこでの試合を経て、吾郎は海堂でやりたいことをやり尽くしたと感じ、彼らと公式戦で戦うために、海堂を止めます。


吾郎は「聖秀高校」に転校しますが、そこは元女子校で、野球部の無い以前に、男子が、数人しかいない高校です。 そのため、吾郎は野球経験者の田代を始めとした、数人の男子を野球部に入れることになります。 ここでも、吾郎は怪我によって、海堂を破ることが出来ずに、甲子園を逃します。


甲子園を逃した吾郎は、注目度が弱く、ドラフトにかからない様な状態になってしまいます。 父親の茂野の力もあり、横浜の球団に入れそうになった吾郎ですが、それを断り、ギブソンとの約束であるMajorのタイトル通りに、メジャーに挑戦することになります。


メジャー編では、マイナーリーグからの吾郎の朝鮮が描かれていきます。 ここからのライバルは、佐藤寿也ではなく、Jrで、ギブソンの息子になります。 ※作中で、Jrって本名は?と思ってましたが、アメリカでは、父親と同じ名前の場合、Jrが付くみたいですね。


始めの頃はJrに圧倒的な力差を見せつけられ、かつ、父に罪悪感を植えつけた男の息子と、吾郎は、敵視されますが、マイナーリーグで成長し、jrに認められていきます。 ここまで、球種が速球一本というのも凄まじいところです。。。


そんな時、吾郎は寿也とともに、日本代表に選抜されます。 この際に、恐らく、野茂選手をモデルにした「野呂」にジャイロフォークを伝授されます。 今まで、変化球を覚えるごとに、失敗してきた吾郎ですが、このフォークを持ち、投手として完成します。 以降、怪我とかは別として、吾郎が実力で悩むことは皆無になり、完成された投手になります。


しかし、日本選抜は、吾郎が逆転ホームランを浴びることで アメリカ選抜に敗れます。 吾郎は、しばらく、このトラウマに悩まされます。


メジャーに戻った吾郎は、トラウマを解消し、ホーネッツを勝たせ、苦難しながらも、野球人の頂点に歩んでいきます。 そして、数年後。。。


チャンピオンリングを賭けた試合が始まります。 吾郎は清水と結婚し、子供が生まれそうな時です。 ホーネッツには、吾郎と寿也はチームメイトになり、相手のレイダースには、ギブソン親子と、当時のチームメイトだったキーン、そして、高校時代からの強敵「眉村」がいます。


ホーネッツが王手をかけ、レイダースが反撃をという所で、Jrの打球が、砂が目に入り反応の遅れた吾郎の頭を直撃します。 父親時代の逆のパターンになってしまったのです。 吾郎は命に別状はありませんでしたが、試合の続行は不可能と判断され。かつ、この試合は、レイダースが勝利してしまいます。


次の試合で、吾郎はベンチ入りこそすれ、登板はないと言われており、 その際の相手の眉村は完全試合に近いピッチングをします。彼は常に安定して凄いですね。 しかし、寿也の満塁ホームランで、それは打ち砕かれます。日本代表時代からですが、こういう時の、彼は半端ないですね。キャッチャーとしても優秀なのに。。。


逆転はしたものの、以前、投手陣がピシャリとしない所に、出場できないはずの吾郎が登板します。 しかし、怪我の影響からか、回を追うごとに不調になる吾郎。 しかし、そんな、吾郎を支援するように、寿也が二発目の満塁ホームラン。半端ないです!というよりも、この試合のヒーロは、この人じゃないですか?最後の試合なのに、友人がヒーロー。。。


しかし、吾郎も、最後に吾郎もJrを抑え、最後の最後に、チャンピオンリングを手にし、栄光を手に入れます。


それから、数年後、吾郎は、左肩も壊し、引退することになります。 メジャーを引退した吾郎は、家族を連れて、日本に戻ってきます。


娘のいずみは、職を失いゴロゴロしている吾郎が好きではなく、毛嫌いしており、それが描写されていきます。 しかし、吾郎は、父と同じように、打者転向を秘密裏で進めます。


打者転向を果たした吾郎は、家族を球場に呼びます。 父茂野の息子だから使われているというヤジが飛びますが、茂野よりも吾郎のほうが、メジャーの大投手なので、格が上で、コネよりも、彼を打者で使う話題性のほうが球団としては大きいと思うのですが。。。


 



そこで、代打で出てきた吾郎は、父と同じくホームランを打ち、ここで、吾郎が幼き頃のシーンの焼き増しのような、いずみの感動している顔が描かれます。 ここは素晴らしいの一言でした。 これで、誤解が解け、家族全てが野球好きになり、めでたしという最後です。 吾郎の最後の短冊に書いた「メジャーで四番打者」は、彼らしく、凄く良いと思いました。


content_copy■見解


サンデーを代表する、名漫画であることは間違いありません。


ただ、野球漫画のお決まりの、打高投低になり、吾郎が打たれるのは、少し残念ですが、仕方ないですね。やはり、野球の見所は逆転ですから。 しかし、それを少しでも避けるためだと思うのですが、吾郎を怪我させて後半に出させるようにしたり、メジャーでは、クローザーにしたのは良い工夫な気がします。 別漫画の">「Dreams」なんて、主人公久里の防御率とんでもないことになってると思うので。。。


主人公の成長の描き方も上手です。 未成年の未熟さと成長具合がよく描かれてます。


話を盛り上げるためか、やり方を回りくどくするのは、仕方ないとはいえ、めんどくさくも感じます。 最後の吾郎のやり方も感動もしますが、別に初めから努力している姿は見せていても良いと思いますし、、、いずみが言うように、努力している姿を見て、失敗しても失望はしないでしょう。 再会した友人が、妙に悪態を突くのも訳がわからないですし。。。(唯一、中学時代の寿也は家庭環境が激変したので分かるのですが。。。)


ただ、野球漫画屈指の名作であるのは疑いようがありません。 是非、読んでいただきたいシリーズです。

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