問題先延ばしの結果、「描かないマンガ家」
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主人公である「器根田刃」は、自らを天才と思い込み、様々な理由で問題を先延ばししていきます。 それが終盤後悔になることを知らずに。
レビューの内容
content_copy主人公、器根田刃
「器根田 刃」(渡部勇大26歳)の話です。 これが、作品の序盤なので、夢を目指す年齢的にちょっとギリギリかもしれないですね(笑 まあ、夢を追うのに年齢は関係ないですが、この主人公は仕事してません。
友人が漫画家になろうと、何かしらの文句をつけて、言い訳して自分のプライドを守ってます。ダメな意味で、プライドが高いのが彼の性格です。 この辺りは、正直、こういった夢を追って失敗する人間を、よく研究されてると思います。
「これくらいなら俺だって描けるよ」
彼の得意のセリフです。 何度か、友人達の状況で危機感を持ちますが、結局は、描かない漫画家になります・・・。
ただ、周りの女性、特に力を持った女性作家にモテるのは納得がいかないですね。 まあ、ダメ人間を好きになる、女性の母性本能でしょうか?
content_copy話の構成
前半は、マンガ専門学校に通う主人公がふざけてる内容です。 この前半部だけでいえば、とても、画期的な漫画だと思います。 主人公は、序盤は学校の課題もやらずに、ブログの更新などをしてしまいます。
後半は、それらの人の成れの果てを描いていくため、シリアスな内容になっていきます。 特に、集英社?に作品を持って行き、描写は無いですが、恐らく、酷評されたことで 自らに才能がないことを知ります。
そこからは、プライドを壊し、漫画に対して、真摯に取り組むまでの事が描かれていきます。 人の成長が描かれている漫画でしょう。 最後に主人公は漫画家になります(本当にネタバレのため反転)
content_copy見解
「描かないマンガ家」は前半は画期的な漫画です。 主人公がダメ人間なのですから。 それで、読者すらが、彼が現実を知り、どん底に落ちて欲しいと思った時に、どん底に落ち かつ、今度は読者が応援したくなる時に、立ち上がります。 とても、綺麗にまとまってると思います。
ただ、個人的には、刀は最後まで下手なプライドを持ち続けても面白かった気がします。 気付かずに、最後まで落ちていく姿を描いていくのも面白かった気もします。 ただ、どうまとめるのか?それが難しそうでありますが。。。