登りつめた 社長島耕作
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レビューの内容
content_copy島耕作はどうなったの?
社長になります。 それでは、あまりにも味気ないでしょう(笑 個人的には、社長になるというのは、彼の師匠的な中沢部長がなってしまったことから、パンチが弱くなっていると考えたのか、島耕作は、五洋と合併した 初芝ホールディングスの初代社長という肩書を持つことになります。 島耕作も60前後になっているため、ビジュアルが少し変わります(会長編のほうが凄く変わりますが) しかし、島耕作は、とてつもなく力を持ち、スタートしたように思えます。 大町久美子という、個人筆頭株主の関係者が味方にいて、万亀会長とは親密な関係で、専務にも敵が居ない状態です。 話の構成に書きますが、一応政敵はいますが、島耕作の敵にはなれない存在だった気がします。
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content_copy島耕作の女性関連
社長になっても、この島耕作のモテモテは変わりません。 社長になったから!かもしれませんが。 イケメンで、優しくて、ユーモラスが合って、誠実で、社会的な地位もある。 モテないわけがないですね。(まあ、本編全体にいえますが、少し貞操観念変なところもありますけど)
まず、ずっと、長い間関係があり、本シリーズのヒロイン的な存在である、大町久美子が癌になったことをきっかけにして、この二人が結婚します。 そして、秘書たちにアプローチをかけられつつ、出会った女性には大抵迫られます。 その中で、インドネシアで、フィリピン時代の部下のローラに会い、気持ちが浮つきます。
どちらかというと、この世界では誠実な島耕作でもこの有様です。 島耕作シリーズは、軽い浮気は悪としますが、本気の不倫は善にしようとするフシがありますね。 この辺りは、良い悪いは別として、作者の方の考えなのでしょうね。 個人的には、しっかり、離婚してから、本気の恋をしてほしいなと思いますが。
content_copy話の構成(ネタバレあり)
恐らく、この時代(2016年今も?)は、サムスンが力が強く、日本の家電業界には冬の時代と言ってため、内容的には、あまり明るいニュースがありません。 中国での範疇騒ぎのピークということもあり、それにもスポットが当たります。
良くも悪くも現実に近い物語になってます。 課長時代は、社長降任に一役買ったり、フィリピンの会社設立に貢献したりと活躍があり、 部長時代は、支社で、ワインをヒット、売れっ子演歌歌手を作ったり、売れっ子シンガーを作ったり、九州支社の売上を復活したりと、凄腕だったのですけど 取締役になってから、そういった活躍はしなくなりましたね。
島耕作が社長を辞任した後に、パナソニックが一時的に復活したところがあるため、もう少し頑張れば、彼の経営手腕で素晴らしい見せ場が合ったかもしれません。 このシリーズの主なストーリーは、大会社の海外進出と、ずっと身内に居た八木の死と、副社長のクーデターですね。
content_copy見解(ネタバレあり)
シリーズ一番おもしろかったと思います。 取締役になってからは悪人になってしまった八木を舞台から消しましたね。 この人は、悪人が改心することがあっても(そう言っても改心したのは今野くらいかな)、幸福にはさせませんね。 基本的には悪人のまま、不幸にし、舞台から消します。 (副社長もクーデター失敗したとはいえ、あの結末とは。。。) 人間の本質はそう変わるものではない。そのリアリティの追求かもしれませんね。
個人的に、本編のシリーズで面白い順位としては、社長→部長→課長→専務→取締役→常務→会長だと思います。 会長は完全に蛇足ですが、島耕作がモーニングから消えるのは寂しいので。。。 ヤングとかも面白いとは思いますが、本編の下に来る感じですかね。 恐らく、今までとは趣旨が違い、同じ時代を生きた団塊の世代の方々が楽しめる内容かと思います。